現地調達の食材で日本のものを作ろうとすると、何かと勝手がちがいます。
先般の「回教徒餃子」では、白ネギ代わりに西洋ネギのポワロを使い、牛の挽肉も、脂が少ないので、ごま油をかなり多めに加えて・・・・。
トマトとコリアンダーの組み合わせは、モロッコ人なら嫌いな人はいないはず。この2種をさらに加えて、かなり野菜たっぷりの餃子に・・・・。
そして、餃子の他に1点加えたサイドディッシュがオクラのゴマ和え。
インゲンでもよかったのですが、オクラは丁度出回り始めた旬の始め。気持ちも新鮮だろうとこちらにしたのでした。
この短くて太い、毛深い、硬いオクラ。
丁度枝豆みたいな手触りなので、枝豆を茹でるみたくしっかりともみ洗いしてから茹でることにしました。・・・が!? 依然毛深くチカチカ・・・。長めに茹でたら大丈夫かしら)))。
熱湯煮え立つ鍋の中へ放り込んで、
ーーー3分。まだちょっと硬いな・・・。
ーーー5分。まだ毛がピンピン・・・。
そうしているうちに、パスタを茹でるような大きめのクスクス鍋でを使っているにも関わらず、ゆで汁はどろどろになっていくではありませんか。
す・・・すごい。なんてチカラのある野菜なの!?
日本のオクラが長芋なら、モロッコのは自然薯級なのであります。
モロッコのスパイスつぶし「メヘラーズ」で突くようにして胡麻をすります。
銅製で重い擦り棒は、なかなか機能的な道具ではあるけれど、胡麻を擦るのは結構大変(笑)。
ともあれ、なんとかオクラのゴマ和えが出来上がりました。
こちらの野菜は野生的で濃い。
「モロッコの料理は煮物ばかり」という人も多いし、確かにそうなのだけれど、それは野菜がしっかりしていて濃いからでもあるように思いました。地の野菜が最も美味しく食べやすい調理法が生まれるのね。)))
人参らしい人参、豆らしい豆・・・曲がったキュウリにデコボコかぼちゃ、ズッキーニ・・・、甘味も酸味もたっぷりの果物。
食材本来の味を楽しむことができる。
これって最高のご馳走ではないでしょうか。
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