2011年2月18日金曜日

お江戸の味(1) あんこう鍋のいせ源

上京の機会の折、ひそかに楽しみにしているのが、お江戸グルメ。
今回は、あんこう鍋のいせ源に行ってきました。
老舗、老舗・・・と聞くから「料亭」のイメージでしたが、そこはお江戸流。早い、気さく、粋。
下足札をもらって、小さな座卓テーブルが並ぶ座敷に通されると、ホイ、ホイ、ホイと、座布団、おしぼり、お茶がでてきて、一息いれるか入れないかで、「コースか単品か」みたいなシンプルなオーダーの注文を取りに来ます。
せっかくなので、コースを・・・。
ちょっと前菜1皿に、あんこうの煮こごり、あんこうの肝寄せ、アンコウの肝和え、アンコウの唐揚げが出て、お鍋。

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あん肝・ポン酢でいただきます。
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土鍋で鍋奉行でもやるのかな・・・肝を解かしたドロドロの鍋でグツグツやるのかな・・・などと想像していたら、既に火を通してあるアンコウ、野菜類などがどっかりもられ、すき焼き風の甘辛いつゆが入ったステンレス鍋が、ガスのテーブルコンロにかけられました。なるほど、せっかちな江戸っ子には、このテンポなのでしょう。
大男なら胡座をかくと膝があたりそうな距離の隣のテーブルでは、すでに「おじや」に入っています。
ごはんを入れて「ほら、つっつかないの!」と、お店のおばさん。
おじやの卵を溶きながら忙しく動くおばさんによると、神田のこの辺りは、「大震災のときには燃えたらしいけどさ」東京大空襲の時にも奇跡的に焼け残ったのだとか。土壁に低めの屋久杉の板の天井・・・床は「ボールが転がる」ほど微妙に斜めなんだそうです。
甘辛味にお酒で、ちょっと喉が渇きそう。)))
お茶をおかわりして、ごちそうさま。

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