先月中旬にギリギリ催行できたお茶会の“枕” は、パンデミックの世界史。
アテネ v.s. スパルタのペロポネソス戦争(BC5世紀)、アントニヌスの疫病(AD2世紀)〜中国では後漢の衰退が疫病に始まり、新興宗教 太平道が始まり、黄巾の乱に繋がった話、中世のペスト・・・時代は下ってスペインのアステカ文明滅亡をはじめ大航海時代以降の様々な疫病、第一次世界大戦により大々的に広がったスペイン風邪(1918-19) の大流行等々、歴史の節目節目に疫病の影響があったであろう疫病の歴史のお話。
ちょっと荒削りでしたが、今目の前に迫っていることに極端に怯えることなく少し冷静に向き合えるようにと、歴史に思いを馳せた「氣」のお茶タイムと相成りました。
中医学では、「氣」の働きを、大きく4つ(元気、宗気、営気、衛気)に分けて表現しています。宗気は血の巡りや呼吸のエネルギー、営気は臓腑をはじめ全身に栄養を送り込むエネルギー、そして、邪気の侵入を防ぐためのバリア機能=免疫力のエネルギーを「衛気」と呼びます。「衛気」というエネルギーにより、粘膜を潤わせ、抵抗力を備え、病気を寄せ付けない体作りがなされるとするのです。
もちろん、それには前述の3つの気も無縁ではなく、親から受け継ぐ先天の「元気(原気)」や日々の健康的な活動の中で取り入れ代謝されるのが宗気であり営気であり、また衛気でもあり、すなわち三位一体ならぬ四気一丸で、健康が守られているという訳なのです。
気が合う、気に入る、気が付く、気配り、気づかい、気丈、気迫、気合い、気楽、正気、気鋭、気配、気弱、気まぐれ、気詰まり、気疲れ、気が引ける、気が滅入る、気になる・・・etc.。
何気なく使っている「気」という言葉も、ひとつひとつ健康に影響しているということを、改めて裏付ける発想の起点です。
故、「病は気から」なんて言葉に通じる訳か。)))
科学的にいろいろ解明されてきている現代において、感染症という病については「気のせい」では済まされませんが、正気を持って気丈に根気強く気配りして取り組むことが大切なので、やっぱり気のチカラは大切ですね。
それこそ、インフォデミックの渦中に迷い込んで、気が滅入ったり、気づかいし過ぎて、気疲れしたり、気弱になって情報に振り回されたりしないよう、気丈に過ごそう!
さてワタクシ、仕事は無くなるし、遠方へのお出かけもままならない今日この頃。(とほほ)
せっかくなので、この機会に読書を楽しみながら、もう少し疫病を切り口に、歴史巡りをしてみたいと思っています。
<つづく>
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