「出てきた」といっても、名前だけですが・・・。
今回の大河ドラマでは、ちょっと忍びのような動き方をする妙な医者 東庵(堺正章)と、その助手のお駒さん(門脇麦)が、よく生薬を求めて(?)美濃〜尾張をウロウロ。
薬の名前も出てきます。
今日は、車前子(しゃぜんし)、甘草、人参、地骨皮(じこっぴ)、竜胆(りゅうたん)が。
車前子は、オオバコの種のこと。日当たりの良い道、田んぼの畦道などで、元々車馬車の車輪通る道ばたや車輪が踏まない真ん中に生えていたのがこの名前の由来とか。身近な植物なので、民間療法として使われることが多い薬草です。
葉っぱは、主に咳止め効果があるとされ、種は生薬として「清熱利水」(=消炎&利尿効果→膀胱炎や尿道炎の薬に配合されたりするらいしい)や「清肝明目」(目の充血や老眼予防)、または「化痰止咳」(=咳を鎮めて痰を取り除くこと)に使われます。
お散歩でオオバコの葉を見つけたら、摘んで帰って天ぷらもいいですねえ)))。少し体を冷やす性質がある(「寒」です)ので食べ過ぎに注意。(食べ過ぎるほど生えていないかな・・w)
地骨皮は枸杞(クコ)の根皮のこと。
クコは、実はナス科の植物なのであります。茄子は止血作用、けつね
だから茄子同様、体を冷やす性質があります(「寒」です)。
水分代謝や気の流れを整えながら潤し(滋陰滋養)慢性的な熱を取る働きがあるとされています。
竜胆は、リンドウの根っこです。
かじったことはないですが、リンドウって苦いらしいのですよ。
動物の胆汁を生薬としているものに、牛胆、熊胆(くまのい)などがあるけれど、これらは消化薬として使われています。消化液えある胆汁が固まったものなのだから、そのまんま。一方、竜胆は植物性で、消化薬というより、飲食の不摂生などで起こった肝と胆の炎症を鎮める働きがあるそう。その苦みは、熊胆以上なので「竜」とされたとか。
苦みのあるものは体を冷やすものが多く、炎症を取るとか火照りを取るとか、そんな用途に使われます。
陰陽五行で見ると、火ー夏ー南ー暑ー苦ー赤・・・とあります。
夏は、苦瓜やピーマン等々、苦い食べ物が美味しく感じますよね♪ 体が火照りを取って〜〜と言ってるのでしょう。
以上プチ解説でした。
参考:薬膳素材辞典(源草社)
漢方処方生薬図鑑(草隆社)
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