ドラマの衣装で、度肝を抜いたのは、コレ。
衣装・・というか、髪型・・・というか・・・。
衣装・・というか、髪型・・・というか・・・。
乾隆帝の側室:巴林(バリン)氏/ 穎貴妃 |
スターウォーズのアミダラ女王です。
この髪型、ドラマ上での一種の誇張かと思いきや、等身大にこの通り。
これはリアルに存在していたのでした。
どこか山羊か羊を思わせる髪型。))
20c初頭 ハルハの貴族女性 (pinterest より) |
草原の中でこんな不自由そうなスタイルが生まれるなんて、不思議な気もするのですが、美しく着飾ることも人間に備わった本能なのかも。(だとすると、素朴、シンプルを良しとする傾向は、アンナチュラルなのか!?? )
ドラマでは、ホルチン部族、ハルハ部族、ジュンガル部族(達瓦斎/ダワチ)などの名前が登場しました。
そもそも愛新覚羅(アイシンギョロ)の愛新は「黄金/金」のことで、覚羅(ギョロ)はヌルハチが住んでいた地名なのだとか。「ギョロ地域に住む輝かしい一族」みたいな名字ってことでしょうか。中国式で言うなら「金」さん。朝鮮にも近いモンゴルの北東部を拠点としていて、清朝の頃には朝鮮半島が取り込まれていたので、朝鮮半島には金さんという名字が多いのだとも。最近のTV番組で「日本人のおなまえっ」なーんてのがありますが、ネーミングとは、なんらかの足跡を残すことでもあるのですねえ。。
さて、ホルチン部族からは、孝端文皇后(こうたんぶんこうごう)が出ています。清の2代目太宗ホンタイジ(崇徳帝)の側室として嫁ぎ、後に皇后となりました。名君康煕帝の祖母の叔母というつながりも。
また、西太后のルーツ、葉赫那拉(イェヘナラ)氏は、ホンタイジの母親の一族です。『女懿伝』では乾隆帝の側室のひとり舒妃がこの一族でした。そしてホンタイジは、この母親が亡くなった後は、乾隆帝の皇后の一族富察氏に育てられています。
モンゴルの中でも有力な部族は殆ど親戚関係になっているみたい。
ドラマでは皇太后の二人の娘(乾隆帝の妹たち)のうち、長女 恒娖(コウサク) が、政略結婚でジュンガル部に嫁いでいます。次女恒媞(コウテイ)も、ホルチン部へという話がもちあがりましたが、富察皇后の長女 和敬公主(璟瑟)が嫁ぐことになったのでした。
嫁ぎ先の衣装に違和感はなかったか・・・?
聞いてみたいところだわ。。。
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