2019年4月19日金曜日

中華鍋



「暮らしのスパイス」は、中国料理を主体とした料理教室ですが、実践薬膳をイメージし、薬膳の考え方を取り入れ、折々に中医学の学びをプラスして展開しています。
食材や生薬についての知識はもちろんですが、調理道具や調理法のフォーカスも、大事なテーマだと、密かに思っております。

中国料理を手がけるようになってよく思う。
「なんて合理的な料理なんだ・・!」・・って。
熱効率、調味料、味付け・・・そして、道具!!

中華鍋に至っては、我が家ではもう毎日欠かさず使う道具になってしまいました。
煮る、焼く、炒める、揚げる、蒸す、燻す・・・が、全て中華鍋でできるのだ!
朝の玉子焼き、揚げ物、時には煮物だって、使い勝手の良さからつい手に取ってしまうのです。
当に、万能道具♥))

最近ちょっとした鉄鍋ブームと聞き及びますが、鉄のいいところは、沢山あるけれど、まず、加えた油が焼けてくれること、そして香ばしさが添加されるところ。
お鍋の味ってあるのですよ!!

道具によってその道具の快適な温度というのがありますが、鉄の中華鍋は、香ばしさを産む温度とぴったりなんだと思うのです。


日本の台所は狭い(!)。
なのに、料理のバラエティは和洋亜様々で益々バラエティ−。・・で、道具も食器も沢山!
厳選した道具を使いこなせば、もっとスッキリできると思う。
勿論、道具を使わなくてもできるちょっとしたテクニックも♪

壊れない道具、体に良い道具、多様性のある道具として、私は中華鍋を推奨したいのだ♪

さて、本日は、大粒の浅蜊が手に入ったので、浅蜊だけのパエリアです。
ハイ、中華鍋で、パエリアです♪

パエリアにしか使わないパエリアパンなんて、要らないのだ。

毎日中華鍋♪

何でも中華鍋♪♪

今日も中華鍋♪♪♪

パエリアも中華鍋♪♪♪♪

1キロの浅蜊入りパエリア、どすこい!

一家に1つ、いや大小2つ、中華鍋、オススメします!

2019年4月17日水曜日

猪越 恭也 先生

4月2日、猪越先生が、お亡くなりになりました。
享年83歳、年男。

猪越先生は、日本における中医学の普及に大きく貢献なさった方。アグネス・チャンとテレビにお出になったりしていたこともあるし、講演、著書多数で、中医学、漢方に興味を持たれた方なら、何処かでご縁があったことと思います。

著書は、『新中国の漢方』、『よく効く漢方実用例50』、『顔を見れば病がわかる』、『隠れ病は肌に出る』、『自分でできる中国家庭医学』、『キッチン漢方の底力』等々。一般の方々向けで解りやすいアプローチのものが多くあります。

私も、季刊誌『チャイナビュー』に始まり、これらの本を通して一方的に猪越先生を存じ上げていました。
ずっと“本の人”だった猪越先生ですが、広島に講演にいらした折にご挨拶したのがきっかけで、先生の拠点、吉祥寺の東西薬局に折々にお訪ねするようになりました。
薬膳師の資格取得後の学びに専門書をご紹介いただいて、薬膳師の勉強の中では少し物足りないと感じていた方剤学の部分を補強できたのも猪越先生とのご縁のお陰です。

料理の師でもある山本豊シェフのお店「竹爐山房」も吉祥寺ですが、お店でお料理に使われる生薬の調達先が東西薬局さんというご縁もあり、「竹爐山房」での食事会には、ご参加下さいました。3年前のことです。夕方お店に差し入れた鹿児島銘菓「軽羹」を、食事会の前にペロリと食べていらっしゃって・・・!
会でも、痛快な食べっぷりをご披露下さったのでした。

健強な胃袋に加え、信じがたいかもしれませんが、猪越先生は、80にして老眼鏡要らず。
30代後半から杞菊地黄丸という補肝補腎の漢方薬を、自ら実験台として飲み続けておられた結果だとか。

昨年、お会いしたとき(あれが思えば最後でしたが)も、「中医学を英訳した本を出したいんだよねー」と、おっしゃっていて、まだまだ手がけられたいことが沢山あるといったご様子でしたのに、こんなに早く、突然にお亡くなりになろうとは。。。
とても残念です。

満州生まれで引き揚げてこられた10代の猪越先生が見た、ロシア軍、中国共産党軍(八路軍)、国民党軍、関東軍についてのお話は、先生の俯瞰力の源のようにも思えましたし、漢方も薬膳も、歴史や国民性を踏まえて考えるべしということに気が付かせてくれました。お会いした時間はとても短いのですが、そこからとても多くの学びのヒントを得ることができました。

もっと生きて、まだまだ先生にしか伝えられない諸々を教えていただきたかった!!

猪越先生、本当に、ありがとうございました! 
こころより、ご冥福をお祈り致します。



80年代の猪越先生。ハンサムですね〜〜!
2016年の食事会で。運ばれた料理を待ちきれず自ら取り分ける猪越先生。
軽羹を食べて来たのに、コースも完食!





2019年3月25日月曜日

ヤマザキマリさんの『オリンピア・キュクロス』


『オリンピア・キュクロス』は、古代ギリシャの壺絵師が、東京オリンピックの昭和日本にタイムスリップする物語。「キュクロス」とは、ギリシャ語で叙事詩環のこと。(Epic Cycle) 

盛り込まれているエピソードの数々は、一見ギャグのようにも見えますが、作者のヤマザキマリさんが、マンガという手法で大まじめに展開する比較文化論なのだ。

写真は、主人公が日本の盆踊りを体験し、古代に戻って壺絵に描いたもの。
絵の完成度、スバラシイ!!(でも、こんなのが発掘されたら考古学者も歴史家もドンデンころりんこです・笑。)

史跡巡りの中で、数多くの壺絵を見てきた彼女は「ある意味、これは古代人にとってのマンガだ!」と思ったのだそう。
異国に暮らし、自らが体験してきたカルチャーショックや驚きを、マンガの主人公のそれに投影させているのですね。

巻末の解説文には「現代と古代、人間は、歴史を繰り返していく中で、結局そんなに変化してきた訳ではありません」と。

私も料理でこんなことが出来たら・・・!と、密かに思ったりしましたが、誠に恐れ多く、手に負えない果てしない研究故、上澄みをすくいすくい、一喜一憂するに留まっております。

ヤマザキマリさんの、人生を投じた研究活動に凄味を感じつつ・・・マンガに笑いこけています。

ちなみに、古代ギリシャのオリンピックでは、選手は皆「すっぽんぽん」で競技にのぞんでいたようですから、『テルマエ・ロマネ』のような映画化は無いと思われまするw。
(マンガでもモザイクが掛かっていますw)

興味の沸いた方は、マンガをご一読くださーい♪

2019年3月24日日曜日

新谷彰子さんの仕履展@MUNI


新谷彰子さんの仕履展が、絨毯ギャラリーMUNIで開催中です
私の茶壺と蓋碗、ウエッジウッドも参加中♪
お皿にお椀、お雛様に篆刻に・・・茶道具に留まらない布遊び。
作家さんの自由な心がギャラリー・オーナーの遊び心と相まって、楽しいお祭りを展開中です。
25日(月)まで。私もお祭りに参加中♪

私の茶壺とウエッジウッドもおべべを着せてもらって参加中♪
西洋更紗で和を包む
文房具も・・♪
お皿はお座布団付きで重ねて♪
私の赤絵の蓋碗も、お座布団付けてもらいました♡

2019年3月18日月曜日

XO醬 ジャーン!



XO醬というソース。
1980年代に、香港のペニンシュラホテルの当時の料理長が考案した“最高級”のジャン。
XOは、ブランデーの格付け名から取っているんだそう。
干貝柱に干しエビ、金華ハム、蝦子、咸魚などの旨みを一手に含ませる贅沢なジャンです。 

調味料やタレ、ソースは、なんでも一度は一から作ってみることをモットーにしている私ですが、このジャンには、手を出せずにおりました。だって、失敗したら、損失額も時間も多大だもの〜〜〜。

でも、神田雲林の成毛シェフが雲林バージョンXO醬を丁寧にご指南下さり、チャレンジする気が湧いてきました。
干貝柱を蒸して戻してほぐして揚げて・・・干しエビも、蒸して戻して刻んで揚げて・・・金華ハムも蒸して戻してほぐして揚げて・・・。これらを別々に調理して最後に合わせるのですから、2日掛かりでした。適切に火を通した薬味類や干醗酵塩魚なども加え、味が調和するまで、更に数日寝かせる。いや〜なんとも手間な作業です。

うふふ、でもなんか、それらしいものが出来上がり、気分は上々ですw。
4月の教室では、先週伺った竹爐山房(山本シェフ)のXO醬と一緒に使ってみようと思っております。

思えば、このジャン、とても香港らしい調味料だなと思うのです。
点心や蒸し料理の幅を広げてくれるし、この咸魚の風味がまた何とも香港らしい(!)。

咸魚の作り方を聞いて、益々そう感じるようになりました。
発酵臭を、美味しい風味に変えてしまうところは、日本の「くさや」や「へしこ」、「熟れ鮨」等にも通じるものがあるように思います。

瀬戸内の新鮮な魚をそのままにいただける地の食文化で育った私には、お魚の醗酵味は、いまひとつ馴染まない気がするのですが、小イワシの醗酵食=アンチョビなら(!)

美味しいタレ、ソースがあれば、お料理は限りなくシンプルに楽しめる。

皆に美味しいと言ってもらえますように。



2019年3月13日水曜日

東洋文庫ミュージアム 「インドの叡智」展


“太古のインダス文明にはじまり、マハトマ・ガンディー”を旗頭にイギリスから独立を勝ち取った20世紀半ばに至るまで、インドの壮大な歴史絵巻を紐解く” 展示。

「渡りに船」の思いで駆けつけました。
幸運にも、学芸員のガイドがあり、展示品添付の解説余白談もいろいろ伺うことができました♡

写真は、9世紀日本の世界観が映し出されている古地図。
(*東洋文庫ミュージアムは、フラッシュは禁止ですが、写真はOKなのです。)
インド〜中国〜日本の三国が、この順に大きく描かれています。中央上部には須弥山も(!)
「三国一」というのは、インド、中国、日本の中の1番(ほとんど世界一)のことなのでした。
伝え聞くことと空想の結晶のような世界イメージ図です。

私はこれまで、西洋から食文化を辿ってきたつもりでしたが、インドはどう絡まるのかわからないまま、ここ十年どっぷり中国にハマっておりました。昨今、インドからの風が吹き始めているのを感じていますが、ルーツを辿っていくと、自ずとこういう流れになっていくものなのかもしれません。ちょっと『西遊記』を新たな視点で読んでみたい気分ですw。
私の料理探訪も、きっとこの図に描かれている八方への川の流れのように、またインドから広がってくれることを祈りつつ。


2019年3月8日金曜日

4月の料理教室



ここのところ単発の教室やイベントが入ることが多くなったこと、それからリサーチがあり、時間を確保したいため、今年から自宅教室は、隔月とさせて頂いています。

今年は「定番料理をより美味しく!&真髄に近づく+薬膳1品」をテーマに展開してまいります。

  【内容】
   ・春の補全スープ(薬膳スープ) 

   ・自家製XO醬を使った野菜料理
 
   ・卵料理:
    ブクブク玉子の魚香あん

   ・ごはん

   ・デザート:紅茶湯圓

   ・美味しい中国茶


   4/3(水)満席、13日(土)、14日(日)、 5/11(土)満席
   ※キャンセル待ち受付中

- - - - - です。

尚、NHKカルチャーの方は、4月開講!
今期は「五臓六腑を労う」をテーマに、肝・心・脾・肺・腎、臓腑毎の働きと補う食べ物、料理などをご紹介していきます。