何軒かのお宅でご馳走になる機会に恵まれましたが、どこもさり気なくちょっと使っているだけ。それも、クミンやナツメグ、シナモンといった類。
コリアンダーは、葉っぱは使いますが、シードはあまり使っていません。
モロッコ人、インドカレーは苦手な人が多いそうです。
こちらで人気のモロッコ人料理研究家、シュミーシャの料理番組を見ていても、ドライフルーツと肉を合わせたものに、ちょっとナツメグやシナモンを使って春巻きの皮のようなパスティラに包んで焼いたり揚げたり・・・。
先日は、鶏レバーとドライイチジク、チキンとプラムの合体にほんのりスパイスを加えていました。レバーとイチジク・・・。それを合体させる魔法がスパイスなら、スバラシイですが、どんな味やら。
スパイスは専ら隠し味にセンシティブな利用・・・。
やたらとスパイスを効かせた料理は、食材そのものの美味しさを覆い隠してしまいますから、そういうことがあまり好きでは無いようです。
お菓子を見ていると、ナッツに花の香り(オレンジフラワーウォーター:香油や香水を作る工程でとれる)を加えてほんのり香り付けしたり、アーモンドの、杏仁豆腐のような香りを利用したりと、なかなか繊細・・・・。
唐辛子も、女性は殆ど苦手みたいです。胃ガンも少ないと聞きました。
異文化の食材や料理には保守的で、イタリアンやニンニクを効かせた料理も「イマイチ・・・」と、不評だとか。
今日は、私が餃子を作って食べてもらいました(もちろん、回教徒バージョンで、豚肉は使いません)が、タレを付けなくてもいいくらい具に味をしっかり付けた方がいいみたい。それから、北京風に茹で餃子にするより、焼き餃子の方が圧倒的に人気でした。
クリスピーなテクスチャーとオイルのグリーシーさがいいみたいです。
また、ベトナムの生春巻きよりも、やっぱり味を付けた具で揚げてあるものの方が好まれます。
一方で、お腹の痛いときはクミンを潰して飲んだり、タイムを煎じて飲んだり、薬用の使い方は幅広く、民間療法は根強い。
メディナの中央部にある薬局に足を運んでは、置いてあるハーブやスパイスについて説明してもらっています。
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