2023年8月2日水曜日

今年の紅茶

 スリランカ・ヌワラエリヤの、今年の紅茶が届きました。

紅茶は完全発酵茶。他のお茶ほど「今年の」が重視されるお茶ではないけれど、毎年同じ茶園のお茶を頂いていると、茶葉の形状や味わいがちがうな〜・・と。

2022年、スリランカが過剰債務で財政破綻。
お国の情勢は、地球のコンディションと同様、やっぱり農作物にも影響してしまうのはさもありなん。
いつもの時期がきてもなかなか茶葉が届かず、2カ月遅れで届いた紅茶の味わいは、何時になく妙な苦みがありました。

スリランカ。
その昔、沿岸地域をポルトガルが植民地とし、その後オランダが乗っ取り、そしてイギリスが乗り込んで全島が支配下に置かれた。
そのことを人々は
「胡椒の後に唐辛子が来た」。
そう表現したといいます。
(10年前に訪れた時聞いたお話。)

唐辛子を持ち込んだのはポルトガルだけれど、その激辛さはイギリスによってもたらされた。
スリランカがイギリスの手におちてから25年後に、イギリスにしてやられた中国は、180年後、そのスリランカを、“援助” という名で財政破綻に追い込むことになる。
「やられたらやり返す」の、矛先は、イギリスではなくスリランカ?!
支配の歴史から、何を学んだのか。

「歴史は繰り返す」がグローバルに展開する。
誰しも辛い味は忘れないのだ。。。










2023年7月3日月曜日

冬虫夏草 “Cordyceps”


“Cordyceps”

コレ、冬虫夏草ではないか!
ついにサプリに?!
生薬のお値段を知っていると、この値段にはちょっと「ほんまかいな?」と思ってしまう。
(本物は・・・イモムシ数本に万のお値段が付きます!)
冬虫夏草
 性:温 味:甘 帰経:肺・腎  
 益腎補陽 滋陰補肺 止血化痰 
子囊菌類のきのこの一種が青海省、チベットなどの標高3000m以上に生息しているオオコウモリガの幼虫に寄生し、幼虫を栄養分として菌糸を伸ばす。
古より不老不死、強壮の妙薬といわれてきた生薬で、手作業で採取される。
(チベットの貴重な収入源!)
昨今の成分の解析によると、ミネラルも豊富で、きのこなのにタンパク質も含まれるという。
血管や気管支拡張作用、動脈硬化改善の老化予防に役立つ成分、抗ガン作用、免疫増強作用、運動機能向上、疲労回復に役立つ成分が多種含まれているらしい。

本来、このオオコウモリガの幼虫についたもののみがこの効能に相応しいものとされているのだけれど、オオコウモリガ以外の様々な菌床でも培養できるので、サプリはきっと培養されたものが原材料のものでしょう。
蜂の子にはじまりイモムシ(幼虫)の栄養価の高さは、周知のこと。
そのイモムシの栄養を吸いこんだキノコと人工の床で培養したものは、同じはずはないけれど、それでも近いものができるのでしょうか。日本でも何カ所か研究所があり、幼虫に限らず様々な虫で培養させているのを、植物園の展示で見たことがある。
当然、床が違えばキノコの成分にも違いが出て、中には食べてはいけないものも(!)。

冬虫夏草は、イモムシ部分にも栄養がのこっているので、エキスではなく生薬まるごといただくのがいいらしい。

高価であることが知られているので、中国では薬膳料理にあえてそのままの姿を留める調理法で供されますが・・・コレ、少々グロい・・ですw

ともあれ、本物には手が出ませんし サプリの是非は不明なので、地道に日々の食事で養生するとします。
 

2023年6月29日木曜日

7月の料理教室

 「夏の魚貝料理」

中国料理と薬膳の教室14年にして、未だご紹介出来ていないお料理があります。
それは、食材(!)。
塩辛を作れるような新鮮なするめいかの肝をつかった肝炒め。

この度、食材が手に入らなかった時は第2候補の料理でという条件付で、盛り込むことにしました。

また、先日岩国のハス畑をお持ちの方とご縁があって、なんとなんと、蓮の葉を送っていただけることになりました!

デザートには、夏の北京の風物詩、蓮粥を。
これも大昔に1度だけ教室でご紹介したことがありますが、あの時のハスも、ある方からのご好意で♪

蓮の花はもちろんですが、葉っぱもいい香りがするのです。
そう、清められるような香・・・♡))


お楽しみに!!



 ● 内容:
  ・イカの肝炒め または 殻付き帆立と春雨の蒸し物
  ・冬菜和飯(夏のまぜごはん)
  ・ゴーヤ炒め & 国産金針菜炒め
  ・デザート:ハス粥 or 黒米のおしるこ
  ・美味しい中国茶 

   東西南北  中国料理のお話と共に♪




※8月は、料理教室はお休みです。


2023年6月1日木曜日

「梅雨」  梅と稲作と

 「梅雨」

やっぱり早かった。梅雨入り。
早速梅雨らしいお天気の今週。

そうそう、「梅雨」と言えば、昨年は古典の先生に大変興味深いお話を聞かせて頂いた。
古は、この雨の季節を「梅雨」とは言っていなかった…と(!)。

梅は中国から伝わった果実。
しかも、烏梅(ウバイ)という燻された黒い干し梅の状態で。
(お薬でした。)
音読みの「烏(ウ)」+「梅(メイ)」でウーメイ→「ウメ」と呼ぶようになったのが日本の「うめ」。

 
梅の季節の雨だから梅雨♪
梅雨の間、梅を漬けて、晴れた日には天日干しして・・・
そう、「日本はお米と梅干しの国さっ!」
な〜〜んてね。
そんな感じで思ってましたよ。ずーっと。
でも、違いました。

 
瑞穂の国では、梅ではなく、あくまでお米、稲なのです(!)。
梅雨の雨は、五月雨(さみだれ)。
「さ・み・だれ」は、「早・水・垂」。
この「早(さ)」は、稲の苗のことなんだって。
五月(さつき)は、早(=稲の苗)を植える時期だから「五月(さつき)」。

穀類の栽培が大きな集団・国の始まり。
そういっても過言ではない世界の歴史いろいろ。
日本は全てが米で回っていたのです。
それで、何故「梅雨(バイウ)」かって??
梅(バイ)は、黴(バイ=カビ・毒のこと、黴菌)の差し替え文字だったんだって。
同じ発音でより縁起のよい文字を当てがうというのは、中国でも日本でもよくある文化。
それをやった訳ですね。
漢字圏ならではの気の効いたことばあそび。
でも、元の文字は侮れません。
カビに気を付けてお過ごしあれ〜!との警告も忘れずに。
猛暑前に、エアコンのカビも、なんとかしたい))))。
写真は烏梅。


6月の料理教室

オーボンヴュータンで「暮らしCafe」

緊急事態宣言等々外食がままならなかった一昨年前、皆でいろいろお取り寄せを楽しみましたね。その中でも、特に好評だったオーボンヴュータン・シャルキュトリー部門。
前回はテリーヌでしたが、今回はソーセージ(一昨年前の福袋で味わった方もいらっしゃいますね!)を、美味しい付け添え総菜と共にお召し上がり頂く「暮らしCafe」企画です。


おっと・・・!

思わずランチ情報が先になってしまいましたが、6月の料理教室、本題は、特別講座でした。


「食品添加物と食品表示について」

薬膳の基本は、食べ物のチカラを体のメンテに活用すること。
故、要となる食材や食品が真っ当でなければ、せっかくの薬膳の試みも効果半減です。
そこで、昨年より、食材や食品選びのコツや見極め方について、折々にお話して参りました。
調味料に発し、今回は加工食品に含まれる添加物にフォーカスして展開します。

何故今?!
2024年から、食品表示の決まりがいろいろ変わるのです!

どう変わる?
そこを、 パッケージにあるラベルの読み解き方と共に解説致したいと思います。

この講座を受講後は、スーパーにコンビニにデパ地下に…旅先のお土産屋さん等々・・・手に取る食品がみーんな教材に見えてきますよw♪
知っておくと日々のお買い物が変わります!!



 第1部:「食品添加物と食品表示について」

 第2部:オーボンヴュータンで「暮らしCafe」


   ● 日時:10日(土), 11日(日), 18日(日) 11:00〜14:30       
             (11:00 ~ 12:30 レクチャー/ ランチのセットアップ30分程度/ 13:00頃~14:00  食事
    ※2部セットでのご参加となります。

   ● 定員:各 5~6名  

   ● 「暮らし Cafe 」MEMU
      ・welcomeドリンク 
   ・野菜のマリネ レシピ付  
   ・オーボンヴュータンのソーセージ  
    カスレ風インゲンの煮込み・リーフサラダと共に レシピ付  
   ・自家製ミネラルパンなど
   ・オーボンヴュータンのレシピで作る
    マルセイユの郷土菓子  “Navette” 
   ・紅茶

  

2023年5月7日日曜日

スコーンの由来と共に知るヒストリア  チャールズ3世国王の戴冠式より

我が家のミネラルスコーンは丸い「御影石」

 スクーンの石 / Stane of Scuin
〜スコーンの由来と共に知るヒストリア〜


昨日は、チャールズ3世新国王(74)の戴冠式。
映画『エリザベス〜女王陛下の微笑』(2022) で「you can't look down, because my neck will break. 首が折れそうなの」と、エリザベス2世がぼやく映像を思い出します。2kg強のその王冠が、チャールズ新国王の頭上へーーー。
儀式に使われたウエストミンスター寺院の王座は エドワード1世(在位1272−1307)の椅子。
王座は何故この椅子なのか?
エドワード1世の治政は戦争三昧。ウェールズにスコットランド*、そしてフランス(アキテーヌ)へも進攻。王妃にはカスティーリャ(スペインの前身)=レオン王の王女を迎えてイケイケドンドンだった。
そしてこのエドワード1世、スコットランド歴代君主が戴冠時に使用し王家の守護石としてきた“Stone of Destiny”「運命の石」を戦利品として持ち帰り、王座の下に取り付けた。
「スコットランド王」も兼ねる象徴としたという、新たな支配の象徴としたわけだ。1296年のこと。
ティータイムのスコーンは、その石を模ったモノだったという。
だからホントは丸型ではなく四角いのがオリジナルですね。
このストーリーを伴うと、ちょっとエグい歴史的伝統菓子になってしまうかな??
この石のその後だが、1950年頃、スコットランドの若者に盗まれたという事件(?)があるが、その後戻されそのままイギリスにあったよう。そして1996年、メージャー政権のときにスコットランドに返還されたものの、英国王室の戴冠式の時にはウエストミンスター寺院に戻されるという約束事になっていたんだそう。
故、今回「運命の石」は、チャールズ新国王が戴冠式のために、スコットランドから運ばれ椅子の下設置されたってことだ(!)。
わぉ〜〜)))
もちろん、エリザベス2世も、石入りの王座で戴冠していたのですね。
歴史を忘れないための、イギリスらしい守り方・・・と理解することにしよう。
スコーンと共にあるうんちく。
長いうんちくで紅茶が渋くなったらミルク増量でどうぞ♪
椅子の写真はこのBBCサイト内
     ↓

*スコットランド侵攻は映画『ブレイブハート』(メル・ギブソン監督・制作・主演)に。
 メル・ギブソンは、自信スコットランドのウォレス役)、人気絶頂だったソフィー・マルソーはイングランド側のお姫様(エドワード1世の息子の皇太子妃)でした。











2023年4月22日土曜日

5月の料理教室

5月と言えば、端午の節句。・・といえば、恒例の・・・アレです、粽です。
これまで竹の葉で包んだ三角錐の肉粽や、糯米だけの灰汁巻等々、糯米料理をご紹介してきましたが「成形する」という一手間をかけるには、ちょっとした“覚悟”と“決意”が要るようです。全行程一人で手掛けると思ったら、ムリもないことです。でも、本来お節句料理は、みんなで「しご」をして「てご」をして作るもの。そこに大きな壁があると思い至り、今回は、「巻かない粽」をご提案することにしました。

今回は、大きな蓮の葉を使います。蓮の葉って、ほんのりと優しい香り♡
葉っぱ使いになれたら、いろいろに応用が利くと思います。
台湾の魯肉飯(ルーローハン)のような気軽さを、お節句に♪

  ●日時: 2023年 5月13 日(土)、 14日(日)10:30~14:30

  ●内容:
     ・荷葉肉飯(薬膳仕立て)
     ・漢方煮玉子
     ・ポリポリ胡瓜漬け
     ・冷菓・山査 など
     ・美味しい中国茶(プーアール?)