2008年7月7日月曜日

コンヤ:メヴラーナ


コンヤ:セルジューク朝(11世紀から12世紀にかけて現在のイラン、イラク、トルクメニスタンを中心に存在したイスラム王朝)の首都であり、イスラーム神秘主義の一派、メヴレヴィー教団の発祥地。(ちなみに、キリスト聖者の聖パウロも、コンヤへ立ち寄っているらしい。アナトリアの重要な通過点だった。)
イスラーム諸国からの巡礼者も訪れるというトルコを代表する聖地でもある。


人口76万人。
コンヤといえば、メヴラーナ。
「神秘主義」というと、なんだか怪しげに聞こえるかもしれませんが、メヴラーナ・ジェラレッディン・ルミ(1207~1273)の説いた教え----神と人間の心が一つとなることを目標に慈善と善良を擁護し心の愛を自覚することを追求した哲学----を守らんとする教団で、イスラム教という枠を越えた限りなく寛容で肯定的な理論を持っているのだそうです。

崇高な平和の精神が託されているようで、時代は異なるけれど、イスラム版、キリスト教から派生したフレンド教会アーミッシュの信仰のような感じなのでしょうか))。

ケマル・アタテュルクの政教分離政策で、1925年、教団は、宗教としては解散という形をとっており、メヴラーナはユネスコの無形文化遺産とされているそうです。

メヴラーナの使徒達(スーフィー/Sufi)が、音楽とダンスによってメブラーナを音楽とダンスで表現したものが、アノくるくる廻る旋舞 "セマ(Sema)" なのです。

回転=循環で無限をあらわし、精神を無にして回り続けることにより神の心に届かんとする、座禅のようなものみたい。

軸足で中に視線を浮かせたままでクルクルスルスルひたすら回り続ける。

手は、まるで遠心力に任せるがままにしているようにも見えますが、右手を上(空)に、左手を下(地球)に向け、神から受け取った精神を心身を通して地球に伝えるようになっているのだそう。

7月5日、丁度土曜日にコンヤ入りしたお陰で、本家本元のセマを見ることが出来ました。

(丁度、例のKOPプロジェクトがらみで、コンヤを副首相が訪れており、セマを観賞にきていたお陰で、ベスト&フルメンバーでの演奏&舞いをみることができました!)

お経にも通じる音楽と歌声、そしてセマ・・・目が回らないのかな??・・・と、見入る私も、幻想的な世界に引き込まれそうになりました。

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