ユルギュップにあるホテルのラウンジ
トルコの空間が、何故かどこか懐かしい・・・と感じるのは、このキリムたちのせいかしら。
ユルギュップで宿泊したホテルのオーナーは、家業が絨毯やだったそうで、ふんだんにキリムを使った楽しい空間が彩りを添えていました。
石とキリム、木とキリム・・・畳とキリム・・・。キリムは、自然素材とよくマッチする。言わずもがなキリムだって自然素材だから。用の東西を問わず、自然素材同士は融合するのですね。)))
このキリムや絨毯自身も、そうやっていろんな文化や技術を吸収し、築き上げられた工芸に違いない。
イスタンブール・スルタンアフメット地区にあるトルコ・イスラーム美術博物館には、遊牧生活をしていた頃からの生活舞台を再現した一角がありました。
2時間ほどで組み立てる住居「ウイ」に貼り付けるフェルトやキリム。勿論床にも敷き詰める。
それらをまたクルクルとたたんでラクダやロバに縛り付けて移動する。そんな遊牧民の暮らしの中で織り上げられていくキリムの模様は、メモやノートをみながら作るわけではない(!)。改めて、人間の脳の可能性を見せつけられた気がしました。
先述の「手芸上手はいい嫁の条件」ということを、今時の先進国の物差しで測りたくはない。女性のセンスと技量が醸し出す生活空間の彩りを大切にしているのですね。)))それはより良く生きる力そのもの。
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