ネコはコーランの中でも保護されているらしい。
そのせいかは分からないけど、とにかくみんな、野良猫を可愛がり、ネコを飼っていなくても、キャットフードを用意している家が多いらしく、付近をうろつくネコには時折エサをやったりしているようだ。
港町にネコは付きもの。港町の風景=ネコのいる風景みたく思っていた。そりゃぁ、お魚には事欠かないし。
が!!
トルコのネコは、お魚を食べないそうだ(!)。
イスタンブールには魚料理屋もけっこうあるとはいえ、魚料理は本来のトルコ民族にはない食事なのだ。イスタンブールの魚料理は日本のそれの2倍以上が相場のようだし、ガラタ橋辺りの鯖サンドのようなファストフードを除けば、魚を食べているのは殆ど旅行客のようにお見受けした。
魚食は、ギリシャやローマ人からの名残の食なのかもしれない。
ネコは、犬とちがって「人に付かず家につく」などというが、さすがに餌付けしてくれるトルコ人の残飯は、お肉が多かったのか、お魚は食べ付けてこなかったのか・・・。
肉食のネコ・・・。
勝手気ままに堂々と俳諧しているネコがだんだんヒョウに見えてくる。
食うに困らないネコは、警戒心もなく、ひときわ自由で気ままで、気高く優雅である。
子供の頃、野良ネコを追い回して反撃をくらったことのある私は、あまりネコ好きではない。
特に、野良のあのコソコソッと逃げ足の速い様、チラッと振り返り、こそ泥っぽいところ、あれがネコらしさなら、ネコはやっぱりすきじゃないなあ)))と思うのだけれど、そんなネコはイスタンブールには居ないのである。
思えば、こそ泥ネコは、追っ払う人間が生んだのかな・・・・。
生き物に対する寛大さは、人にも、その社会の生き易さにも通じるものがあると感じる今日この頃。
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