2008年7月16日水曜日

パン





ユルギュップでは、ナンやピタパンのような「遊牧民のパン」を味わいました。
イスタンブールから東へ向かうと、パンが、バケットタイプからこのようなパンに変化していくのも興味深いところです。


それにしても、ただ捏ねて焼いただけのようなこのパンが、どうしてこんなに美味しいのか・・・!
コレを頂く風土に居ながら食べているせいもきっとあるけれど、やっぱり小麦が美味しいのでしょうねえ~。

パンには、モロッコ日記でも触れたナイジェラ(ニジェール/別名ブラッククミン)といわれるスパイスとゴマがまぶしてあります。トルコ語では「チョレキオド」と呼ぶらしい。

スパイスといっても、スパイシーな訳ではない優しいスパイスは、食感と後口にちょっとほのかな香りを添えています。後日、イスタンブールで訪れた薬香屋のビラルさんのお話によると、「チョレキオド」は、医学的には万能薬。これはコーランにも明記されたとおりですが、特に、胃酸過多、ガスが溜まるといった症状に、粉にして蜂蜜やヨーグルトに混ぜて空腹時に服用するのだそう。副作用もないといいます。また、子供に食べさせると頭が良くなるとか。
子供でなくても、多少の効果が有りはせぬかと、パンからポロポロ剥がれ落ちたスパイスの粒を惜しそうに拾っては口に運ぶワタクシでありました。

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